
「なぁ、
「何?
家事も一通り終わってリビングでまったりとしている時に、
今日はわりと時間が余ったほうだ。
いつもなら休む間もなく夕方になってしまっている。
こんなに余裕があるのは久しぶりだ。
だから気になっていたことを聞こうと思った。
「
「ええっと〜…………」
それを聞いた
「まさか…………何もしてないのか?」
「いえ! そんな事はないです!!」
それを慌てて否定する
「じゃあ何してるんだ?」
「あ〜…………その、ボクも詳しい事は知らなくて――」
「
「でも、
知っていてもおかしくはない。
「
「何ですか?」
「
そこには片手に紅茶を持っている
これからテラスにでも行こうとしていたのか……
「それで、呼びました?」
「あー…………はい。呼びました」
「何でしょう」
「――
「ああ、
「そりゃ、偶にしぶしぶ聖例会議とかに出席しに行くけど…………それ以外で仕事をしてる感じがまったくしないんですけど……」
それを聞いた
「確かに、普段は何をしているふうにも見えないよね」
でも確かに役目は果たしているのだと
「何をしているのか具体的に言ってもあまり納得は出来ないかもしれないけど……」
そう前置きをしてから
「
ここに居れば他に何をしていようがかまわないのだと、語る
居ることが仕事とはどういうことなのか、イマイチわからなかったからだ。
「つまりね、ここは特別な場所なの」
「ここは特異点なんですよね」
「そう…………ここは特別な場所」
「特別な場所?」
「神々の力の源になる大切な場所――」
「力の源――」
「そう……ここの力を増幅させる事が出来るのは知識と生命の神である
「だから、ここに居ることが仕事――」
「そう…………ここで
まるで牢獄のようだけど、と
「だから、
「だからあまり
言われて思う。
たしかに
「でも、思っていたよりも楽しそうだったので安心していますけどね」
確かに、非常に毎日楽しそうだ。
厄介ごと、面倒ごとは全て
「
つまり、
そんな理由で日々こき使われている身としては少々複雑な思いの
2007年6月14日に日記に掲載したもの。
話としては
[第二十三話:
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