
「
「あけましておめでとう」
「――というわけで、はい」
俺は袋を渡された。
何か入っているようだ。
そして
そして渡された袋を開けてみる。
中には――
「なんだ……これ……」
どうしてこんなものが……
そう思った俺は正常なはずだ。
それくらい妙なものだった。
それは服だった。
ただの服ならまだいい……
だがこれは――
この白と黒の斑模様は――
それにこの耳と角は――
「あ、あけましておめでとうございます」
後ろから声をかけられて振り向いた。
「し、
衣装を見て固まっていた俺に衝撃を与えた。
「そ、その格好は――」
「え? 何か変ですか」
そう言って自分の格好をマジマジと見始める
俺が
思わず黙り込むと、そこに
それを見て俺は何も言えなくなった。
「ちょっと
怒られた。
「な、なあ……なんでこんな――」
「僕だって好きでこんな恰好するわけないでしょ!!」
そう言いきった
「牛!?」
本物の牛がいた。
「ああ、これ? 連れて行くんだよ」
「どこに?」
「仕事に決まってるでしょ!?」
何当たり前なこと言ってるわけ、と顔をしかめられた。
「いいからとっとと着替える!」
急かされたのと、ちょっと
「こういう事を率先してやってくれる
ムスッとしている。
「こんな格好で何をするんだ?」
「教学部を練り歩くんだよ」
「で? その牛は?」
「これ? 僕はこれに乗って行くんだよ」
当然でしょ、と言い切られる。
「
物凄く不満そうだ。
「さ、行くよ」
「はい」
「……ああ」
着替え終わった俺は牛に乗った
2009年1月1日に日記に掲載したもの。
偶に、ごく稀に
でも率先して仕事をすることはまずありえない。
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