
テラスで寛いでいると、下から物凄い力を感じた。
これは間違いなく、神術を使った気配。
しかし、この館で無闇に神術を使う者はいない。
では一体誰が?
僕は急いで下に降りた。
そしてキッチンに駆け込む。
「僕の家で勝手に神術使う愚者は誰だ!」
そう言い放ってから気付く。
見慣れた姿に。
「
「
「久しぶり〜、いきなりどうしたの?」
「
相変わらずのようだ。
「ふふふ、余計なお世話だ」
でも、本当に久しぶりだ。
「
「
もう随分と会っていないが。
「
ニッコリと笑顔でいきなりそう切り出した。
「いいよ」
僕にとっては何の不都合もないので二つ返事だ。
「……あの、お仕事は?」
後ろから
だが――
「わかってないですねぇ。偶にサボりたくなる時があるんですよ」
予想通りの答えだ。
「これからしばらくの間、よろしくお願いしますね」
「こちらこそ」
なんせの僕には力が使えないからね。
それにいろいろ話も聞ける。
僕はさっそく
今日の飲み物はお誂え向きにロイヤルミルクティー。
久しぶりに楽しい時間が過ごせそうだった。