
今日、一羽の鷹が手紙を届けに来た。
俺はここに来てから初めて手紙が届くのを見た。
こんな所に手紙を届ける物好きも入るんだな。
そう思って俺は
「
「手紙ぃ〜?」
それを聞いた
そして差出人を見た瞬間、その手紙を握りつぶした。
ものの見事にぐしゃっと潰れた手紙。
「そ、
「大丈夫だよ、
「いや、でも……見なくていいのか?」
露骨にイヤな顔をする。
最早イヤそうというレベルではない。
確実にイヤだという顔だ。
何がそんなにイヤなのだろうか?
あの手紙は管理局から届いたものだ。
「ちっ……」
露骨に舌打ちしてから手紙を――しわをのばすことなく開けて中に入っているこれまたぐしゃぐしゃの手紙を見た。
ぐしゃ――
その手紙はまた呆気なく
「そ……
なんかとても声を掛けづらい空気が漂っている。
イヤ、マジで。
「……聖例会議の日程と出席しろという内容だったよ」
聖例会議…………
問題なのは何故そんなにイヤがっているのかだ。
「いちいちいちいちうるさいハエだ」
……今、物凄い暴言が聞こえた気がした。
「しかたない、
そういい残すと
突っ込んで聞かないほうが良さそうだ。
何せあんなに機嫌の悪い
そしてそれは聖例会議当日まで続いた。
地獄だ……
管理局、第八会議室。
それが指定された場所らしい。
俺は管理局のこんな奥まで来たのは初めてだった。
ここに来れるのは各部の幹部ぐらいのもので、今の俺にはかなり縁遠いものだ。
その
そして第八会議室というプレートのつけられた会議室を――――蹴破った。
おいおいおいおい……
そして会議室を見渡し一言。
「
目的の人物がいなかったのか、フンと冷たい態度で言い放つ。
「統轄と徳性の神でしたら、今、別件のほうでお忙しいようです」
「そう」
いつもと違ってどこまでも冷たい声音だ。
「では帰る」
まだ部屋に一歩も入っていない。
慌てたのは会議室にいる人たちだ。
当然だよな。
「僕は貴方方も知っての通り、何の役にも立たない…………神とも呼べぬものとなった。貴方方の言うとおり、あの場所にこもってあげた。
これ以上何を望む?」
「それは――」
「うるさい!」
いきなり
かなり理不尽だ。
「力があるのなら自分でそれを成せ! これ以上僕に全てを押し付けるな!! 迷惑だ!!!」
ピシャリと言い放つと踵をかえした。
「そ、
本気で帰る気だ。
俺は慌てて
考えても分かるはずはない。
俺は……………………