
コンコン。
今日もまた誰かがやってきたようだ。
「はい」
そう返事をして扉を開けると――
「こんにちは」
全く見覚えのない女性がいた。
青い翼を持っているところを見る限りAランクだ。
そして徽章は――葉だ。
と、いうことは……
「
「あ、はいそうです」
これはやっぱり……
「仕事をしない上司を連れ戻しに?」
「――――はい、そうです」
少し気まずげに答えた。
その間の仕事を誰が処理しているのか知らないが、結構まずいはずだ。
よく今まで誰も何も言ってこなかったと思う。
「
「はい」
こうしてテラスに向かった。
「
「何です――」
返事をしながらこちらを振り向いた瞬間、露骨に嫌そうな顔をした。
「
「はい、
「何しに来たんですか?」
「勿論の仕事をしていただくために……」
「いや」
一言で斬って捨てた。
「ですが、お仕事が溜まってきていると、
「いや」
ぷいっと横を向いた。
それを見ていた
「ふう……何でよりによって粛神じゃなくてただの武神がくるかな?」
説得には全く向かないだろうにと告げる。
確かに……押しには弱そうだ。
「でも、
「帰りません」
強固に嫌がる
明らかに人選ミスだと思う。