
「う〜ん……」
俺は少し気になっていることがあった。
年齢に見合っていてちゃんとSランクだ。
何故、文神なのだろうか?
この疑問は流石に
こういう質問は
俺はテラスで寛いでいる
「
「何?」
「前から少し気になっていることがあったんだが……」
「気になっていること?」
「ああ、
「
「――なんで
「ああ、そのこと」
「政務官と警務官はランクによって名前と職務が違うもんね〜」
「ああ。Cランクが吏神と看神、Bランクが仕神と剣神、Aランクが文神と武神、Sランク以上が采神と闘神だろう」
「うん、そうだね」
それなのに何故――
「
「
「ドジって…………まさか――」
「そう。采神は政務官の最高幹部に位置している。だから重要な仕事を任されるんだよね。
制裁部は人手が足りてない上にとても重要な部署。
書類をダメにされるわけにはいかない。
だからしかたなく文神という地位になってるんだよ」
そうなのか。
「
「そうだな」
「
そうなのか……ドジっぷりが勝ち過ぎていてあまりそうは見えないな。
「でもSSランクになったら流石に文神のままじゃいられないからね〜」
采神のSSランクと言ったら最高幹部に位置する。
Sランクの采神にいろいろ指示を出す立場だ。
確かに書類をダメにする幹部は――
「
そこで
「今の内に采神の仕事が出来るようにここで修行中なんだよ」
「今のところ成果はいま一つだけどね〜」
…………というか、ここでの仕事は修行になるのか?
「そうそう、
「うぐっ――」
そうだ……俺も――
「試験受からない
「うう……」
俺は全く言い返せなかった。
確かに俺がここにいる理由は――
溜め息が出た。