
俺がここに来てから五年が経った。
ここもずいぶんにぎやかになったと思う。
俺がここに来た時は
そこに
ここに初めて来た時はこんな風になるとは思わなかった。
今日は全員テラスにいる。
紅茶とケーキを持ってテラスに向かった。
そして皆に配る。
「あの……前から少し気になっていたのですが――」
その視線は何故か俺を向いている。
「えっと……何か?」
「
…………まぁ……もっともな疑問だろう。
「
「えっと……今年で7975歳です」
「まぁ……」
「ほぉ……」
それを聞いた
「ではもうAランクになられていてもよろしい年齢ではないですか?」
「そうですね。基本的にBランク試験は1000歳から、Aランク試験は5000歳から、Sランク試験は10000歳から、SSランク試験は30000歳から、SSSランク試験は50000歳から受けられます。
でも基本的に千年以内には全員受かっているのが通例ですね」
ぐさっと言葉が刺さった。
「
「実技は合格ラインなのにペーパーテストが駄目だから受かんないんだよ」
「まぁ……だから修行ですのね」
「そうなんですか。全く疑問に思ってなかったですね」
「
皆の視線が痛い……痛すぎる!
「わかりました……そういう理由でここにいらしていたなんて……気づいてあげられなくて申し訳なかったです」
何故か拳を握りしめ立ち上がる
…………
……………………
………………………………なんか……嫌な予感が――
「私がみっちりかっちりたっぷりばっちりと教えて差し上げます」
力いっぱい言い切られた。
「覚悟してください」
…………!!
俺は顔が引きつるのを止められなかった。
「良かったね、
「ボクもお手伝いします」
確かに、それが目的だった…………だったが……不安が拭えないのはやはり、