
だが、今日はそこにいるのは
この前から居候を始めた
二人は仲良く紅茶を飲んでいる。
幼馴染というだけあって仲が良い。
年は
楽しそうに話をしているが、これといって重要な話などするわけもなく、仕事の話も全くしない。
昔の話でもしているのかと思ったが、それも違う。
――というか、
どういう理由があるのかわからないが……
――で、結局何を話しているのかというと、ホント、他愛のないことを話している。
主に文献とか紅茶とかそんなこと。
この前読んだ本は〜、といった感じで感想を言い合ったりしている。
ホント、全く仕事のことに触れずに暢気に喋っている二人。
そんなことを聞こうものなら睨まれるから出来ないが……
だが、
あれを買いに行くのも大変だからな。
さて、今日は
何故なら、この二人、遠慮という言葉を知らないからだ。
だが、言わないわけにもいかない。
俺は意を決して二人に声をかけた。
「
「何?
「今から地上に仕事に行って来る」
「地上に?」
「茶菓子はこれで十分だろう」
そう言って俺はケーキを二人に渡した。
「お土産が欲しいです」
ニコニコしながら
「そうだね。ワインとケーキと紅茶でよろしく」
……ホント、容赦ない。
「よろしくお願いします」
やはり、
こういう場合は少し
だが、唆すような言葉を口にしたりする。
この人も結構イイ性格をしているようだ。
「はぁ……」
ただの一介の死神に逆らう権力などある筈もない。
俺は当然の如くごく当たり前のように土産を買ってこなければならない。
理不尽だ……
まかり間違ってイヤだなどと言おうものなら、駄駄こねたりするからな。
年を考えろと言いたい。
この年で諦めも肝心であることを学んだ。