
どういうことだろうか……
気になったので直接
「
「何、
「お前の文献って、気がつくと増えてるよな」
「そう?」
「そうだ」
「まあ、取り寄せてるからね」
「買ってるのか……」
いつの間に……
ん……
「でも、俺、一度もそんな宅配便は受け取った覚えがないんだが……」
「それはそうですよ」
後ろから紅茶を手にした
「あの……それはどういう――」
「
「はぁ――?」
一体何を言っているんだろう?
「空間転送陣が書庫にあるんだよ? 見たことない?」
言われてもわからない
書庫には何度も入ったことがあるが……
見た覚えがない。
「ああ、なるほど」
「どうしたの?
「
「ああ、そっか」
「陣自体がかなり強い力を持ってるから不可視の力が働くんだっけ」
「ランクの低い神が陣に触れてもいい事はありませんからね」
……知らなかった。
「
「でもなんでまたそんな陣がここに?」
「めんどくさいって言われたんだよね」
「はぁ――?」
「一度にたくさん注文するからここまで持っていくのが大変だって言われたんだよ。それで向こうが書庫に転送陣を描いて直接送れるようにしたんだよね」
「……嫌がられるって……どれだけ頼んだんだよ」
「う〜ん……一度に百冊ぐらいかな」
それは嫌がられるだろ……
「
「うん」
「まぁ、ここじゃ他にやることなんてないか……」
「違いますよ」
「えっ? 何が――」
「
ここに来てからじゃないと訂正される。
「だから
人は見かけによらない。
そんな言葉が頭に浮かんだ。