
今日、また
相当嫌なのだろう。
それは
「
そう言って二人を遠くから見守っている
近くに行かないのは当然、巻き込まれたくないからだ。
だから二人が一緒にいるところにはなるべく近づきたくないのであろうことは明白だ。
「
突然力が使えなくなる。
それがどれほどのことなのか……俺にはわからない。
俺は特に落ちこぼれだし、それほど力があるわけでもないからいいかもしれないが、
故に、その後の苦労は並大抵のものではなかっただろう。
今でも、三日以上ここから離れることが出来ないほどに、不自由はしている。
それでも、そんなに大変な思いをしているなど、感じさせない生活をしている。
自分を隠すのが上手いのか……
前向きなのか……
諦観なのか……
俺には全くわからないけど……
「――
相変わらず二人の意見は平行線で交わることはない。
言い争いはエスカレートしていくばかりだ。
この状態ではまた深夜まで続きそうだ。
「
「いや、ここにいて飛び火されると厄介だから私も下に戻ります」
そういうわけで俺達はテラスを後にした。
逃げるように――