
今日も偉い神様が集まってテラスでお茶会だ。
別に悪いとは言っていない。
トンデモないことを言い出されるよりはお茶をしていてくれた方が楽だ。
それに
それは何より大事だ。
これがなければ俺は死んでしまうと思うくらいにはスパルタだからだ。
あの豹変っぷりには驚きだ。
そんな事を思いながら
「そう言えば皆様は子供のころ何になりたかったのですか?」
子供の頃……
「僕は小さい頃はあらゆる知識が欲しかったね」
「
そして現状を考える。
おおむね叶っていそうだ。
だが、物凄く不満そうな顔をした。
「……別に偉くなりたかったわけじゃないんだけど」
そこが不満な点のようだ。
「知識を吸収して普通に暮らしていたのにいつの間にか執行部のトップになってたんだよね?」
「くっ……僕は平凡ないち政務官を目指していたのに――」
政務官……?
「
「そうだよ」
「確か
「はい、私もそうです」
「……よくあることなのか?」
「異例だよ」
「普通は公務官を部のトップにしますからね」
「トップになんかなりたくないから政務官を選んだのに――!!」
舌打ちが聞こえてきた気がした。
「私もトップなんて面倒なことなんてやりたくなかったんです」
「私は楽しければそれでよかったのに――」
なんとも……いや、らしいというべきか――
「
「わたくしは誰かのお嫁さんになることです」
可愛らしい人だとは思っていたが、ここまでとは――
驚きだ。
「
「ボクは昔からドジだったので……何かをちゃんと出来るようになりたかったです」
それは夢……なのか?
「
「きっと大丈夫ですよ」
「
「俺は……」
何かあっただろうか?
考え込んでいた俺に
「忘れてしまった? 日々の忙しさのせいで?」
「それは……」
「何もなかったはずはないよね? だって、貴方は死神≠やっているんだから」
「――!!――」
「公務官になる者は大抵何かしらの夢があるしね」
「そうですね……公務官は職務が大変なので普通に働きたい場合は武芸に秀でていれば警務官、そうでなければ政務官になりますからね」
確かにそうだ。
俺は…………どうして――
「本当になりたかったのなら……思い出す日がくるよ」
「……………………そう……だな――」
そうであれば、いい――