
勿論、
二人の間に入ってあてられるのはまっぴらゴメンのようだ。
それも当然だろう。
俺だって嫌だ。
基本的に空気を読めない
そんな俺達三人はテラスにいる二人に近づかないようにサルーンにいる。
「そういえば、聞きましたか?」
「何をです?」
他愛のない話をしていると、唐突に
「とうとう
「それはおめでたいですね」
「そうか……そういえば、婚約止まりだったのって
「そうです。だから、もう断る理由が無くなったんですよ」
確かにおめでたい話だ。
だが――
「それって、ますますテラスに近づけないんじゃ――」
「当り前です」
「何か祝いの品を贈るべきでしょうか?」
「ああ、そうだな。日頃世話になってるし――」
「何がいいでしょう?」
「
「
「それって逆に難しいですよね」
確かに……
「手元に残らないものの方がいいのか?」
「食べ物とか?」
「花とかですか?」
「そんな感じの……」
こうして俺達三人は二人に贈るプレゼントに頭を悩ませることになる。