
何だかとても嬉しそうだ。
「どうかしたのか?」
そう尋ねると凄く良い笑顔を返された。
「ほれ、これ」
世界樹にそっと指を差した。
「ん?」
近づいてその場所をじっと見る。
「これって……」
「そう! 世界樹が持ち直したんだ」
世界樹は
その世界樹に……芽が出ていた。
それはとても小さな芽だ。
だが、この芽はいずれ大きく育ち立派な世界樹になるだろう。
「この子が立派になるのが楽しみだよ」
そしてこの小さな世界樹を見守り続ける気なのだろうか?
……
でも、それでもいいのだと思う。
何をするのも自由なのだから。
そう思いながら、嬉しそうに世界樹を見つめている