
ここにいるのが当たり前のように馴染んでいる。
――が、本当に仕事をサボってここにいていいのだろうか?
俺はそんな事を思いながら紅茶を用意した。
ベランダに行くと
そう思いながらテーブルに紅茶を置いた。
「ご苦労様」
紅茶を入れると嬉そうに飲み始める
「ん? どうかしたんですか?」
俺の視線を感じてか
「ああ、いえ……仕事はいいんですか?」
途端にムスッとする
「私の前でその話はもうしないでくれる?」
周囲の気温が下がった気がした。
この人も怒らせてはいけない人だ。
俺の本能がそう告げていた。
「す、すみません」
「大体やりたくて断罪と執行の神やってるわけじゃないですしぃ」
「へ?」
俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「だ・か・ら、やりたくないのに押し付けられてたんです」
誰に?
聞きたいが聞いてはいけないような気がした。
だが、
「元々、断罪と執行の神やってたのは
それは初耳だ。
俺が
それ以前に何をしていたとかは聞いていない。
聞いてもはぐらかされるだけだった。
断罪と執行の神をやっていたなんて……
でも……ちゃんと働いていたなら何故隠そうとしたのだろうか……
「君は
俺の様子を見ていた
――確かに、俺は何も知らない。
「
「一人だけ知らないのは可哀想なので教えてあげますね」
一体
俺はごくりと唾を飲み込んだ。
そんな俺の心境を知っているのかいないのか、随分とあっさりした調子で言った。
「
…………
かなり重い話だよな。
なんで
「詳しい事は直接本人に聞いてくださいね?」
「は、はぁ……」
そして俺は気づいた。
後ろに誰かいるということに……
恐る恐る振り向くとそこにいたのは――
「やってくれたね、
――
この後、俺は語られない歴史を知る事になる。