
今日は最後の晩餐。
庭にテーブルを出して料理をたくさん並べた。
最後の日という事で奮発した。
テーブルの一部に恐ろしい料理が並んでいる。
禍々しい気配がすると思っているのはきっと俺だけだ。
それを見て引き攣っていると、後ろから
「
「……ああ」
泣きたい気分で返事をした。
それを聞いた
くっ――
人事だと思って――
「そんなに落ち込まなくても平気だよ」
平気じゃない。
「
「はっ?」
一体何が?
そう思っていると
「Aランク以上の神には影響を与えない事は確認済みだから」
「じゃあ――」
「そう。
そう言ってずい――っと
今までが今までなのでちょっと怖い。
だが、意を決して俺はそれを口に入れた。
パクッ――
…………食べられる。
むしゃむしゃと咀嚼するが、なんともない。
以前ならこの時点で失神していたハズだ。
「でも、なんか、凄く変わった味が……」
「
それは俺がAランクだから毒素しか浄化出来ていないということか?
「ま、今日で最後なんだから失神なんてつまらないことして欲しくないしね」
俺もそんな終わりは嫌だ。
「さ、あっちにいる二人と一緒に食事しよう」
「ああ」
「そして盛り上がるぞ〜」
拳を空に振り上げながら二人のいる方へ走っていく。
俺もそれについて行った。
「
「今日はいっぱいお話しましょうね」
笑顔の二人、楽しそうな
今日という日が最高の思い出になればいいと思う。
そのために、俺は話の輪に入った。