科学と術が発達した世界を突如襲った水害。異変を感じる人々……
 その異変の原因を知るために一人の人物が動き出す
 そんな異変が起こっている中、記憶を失った一人の少年が道に迷った若者に保護される
 そして、壊れかけた世界のため、長い間不干渉を貫いていた管理者が動き始める

 

序章 十四章 国境 二十八章 魔王
「私はここから最後まで見届けよう」 「IDカードがないと街に入れないの忘れてましたね」 「さて、そろそろ戦闘準備が必要みたいだね」
一章 異変 十五章 落下 二十九章 心傷
「この世界は無事でいられるだろうか……?」 「貴方が自由を望んでも、誰も責める事など出来ません」 「でも、それが悲劇の始まりだったのかもしれない……」
二章 契約 十六章 神界 三十章 真実
「絶望的な未来を視ても諦めることだけはしたくないんだ」 「ただ他の天使たちよりも長く生きているというだけです」 「人と違う事はいけない事?」
三章 遭遇 十七章 怠惰 三十一章 異邦
「これは……もしかしなくても遭難だよな」 「現王様が仕事しない以上に大変な事なんてあるのか?」 「門前払いされなくて良かったね」
四章 喪失 十八章 会議 三十二章 血液
「何も解らないんです! 自分の事が……」 「行きたくないのに行かないといけないじゃないか!!」 「少し気になっただけだ。お前、天使にだいぶ反応していただろう」
五章 道楽 十九章 海魔 三十三章 封印
「気にするな。付き合わせたのは俺だ」 「今から珊瑚暖海セトナの東に出たという海魔の討伐に行く」 「浮遊島には天使以外の種族も暮らしているのか?」
六章 言語 二十章 静寂 三十四章 水神
「どうして全く違う言語を話しているのに通じてるんですか?」 「もう年明けたから、今年の有休がある」 「ホントだ。珍しー。現世で生まれた魔皇族なんて」
七章 入関 二十一章 魔物 三十五章 追憶
「いえ! 全くございません。街への入関を許可致します」 「あそこにいる魔物…………数が半端じゃない……」 「魔族の狙いは恐らく…………貴方です」
八章 公爵 二十二章 惨状 三十六章 別離
「でも、クラウス執行吏に会えたからまだマシじゃないの?」 「今から地上に降ろすからクリストと一緒に村に戻ってくれ」 「主のためなら…………どんな事でも――」
九章 疑惑 二十三章 虚無 三十七章 天界
「いや、起きれないでしょ。術使われたら」 「クラウス執行吏。一日中寝るなんてかつて無いですよ」 「君、天使に似てるね。うん、あの護衛天使にそっくり」
十章 宮殿 二十四章 遺戒 三十八章 幻夢
「いえ、その。人間ってあまりいないんですね」 「……逃げろと…………言っているだろう……」 「大切な人を護る時、貴方ならどうしますか?」
十一章 謁見 二十五章 黒翼 三十九章 決意
「それにしてもクラウス、何か用があったのではないのか?」 「俺はフェネシス=ラインヴァン、お前が嫌いだ」 「アスモデウスは魔眼の持ち主だったのですか――」
十二章 解析 二十六章 時差 四十章 願望
「あの、さっきの大音量は……?」 「だってもうあれから五ヶ月も経ってますよ」 「余程の意志がない限りその形をとどめる事は叶いません」
十三章 健忘 二十七章 目的 終章
「脳は、その記憶を封じることで守ろうとしたのか」 「そんなに詳しく識っていたんですか」 「全ての者は無関係ではいられない――」

 










 六創神の一人、フェナカイト=レッドベリルの封印を外すために調停世界イセリアルに旅立つことになった、
 海水・クラウス・アスモデウス・レヴィアタンの四人
 どこにいるかもわからないレッドベリルを探すために世界を渡り歩く
 壊れかけた世界に残された者たちは少しでも崩壊を防ぐために壊された管理システムを再構築し始める
 だが深き闇の世界に存在する者たちが牙を剥き始める

 

序章 二十四章 対処 四十八章 会談
「そう…………何かが起きそうな……そんな感じ」 「優秀……?」 「これで安心して作業に取り掛かれます」
一章 神話 二十五章 昔話 四十九章 解悟
「これが世界創造神話の一部抜粋――因みに実話だよ」 「あれは――――ヤミ=v 「彼ほどの逸材は……そういない」
二章 不審 二十六章 顕現 五十章 震撼
「この世界にいるわけじゃないよ」 「オマエ……働き過ぎだろう」 「協力したくないならとっとと帰れば?」
三章 着替 二十七章 絶望 五十一章 蒼天
「引き摺るよね〜、間違いなく」 「歯ごたえ全然なくてツマラナイんだ」 「へぇ……変わったお兄さんがいる」
四章 天使 二十八章 海界 五十二章 紅蓮
「天使って世間知らずの塊だね」 「星も出ない夜のようです」 「だって、他に方法はないよ」
五章 創世 二十九章 幸運 五十三章 時間
「ん? いや、無意識なんだなって思っただけだよ」 「しかたない。それに、槍振り回すよりはマシだろう」 「大物?」
六章 興味 三十章 変現 五十四章 透過
「そんな声を出してもダメです」 「皆殺しにして、あげる」 「惑星神たちは……気付いていた?」
七章 三界 三十一章 開門 五十五章 制御
「カイだけすり抜けなかったね」 「悪人の魂は壺に入れるのか?」 「取り敢えず最悪の状況だけは避けられましたね」
八章 地界 三十二章 深海 五十六章 能力
「そんな言葉で終わらせたくないー!!」 「確かに……よく気配に気づいたね」 「恐らくそれは関係ない」
九章 行事 三十三章 変色 五十七章 空間
「武芸大会……ですか?」 「真似しても多分クーは無理だと思うけど――」 「ちょ……ホンキ!? ホンキで言ってるの!!?」
十章 懸賞 三十四章 天空 五十八章 光華
「ターゲットの特徴がわからん」 「僕はどうせこういう役割だよ」 「本当に? 本当にそう思う??」
十一章 外見 三十五章 加勢 五十九章 精神
「それに人の姿になっても体重は変わらん」 「相変わらずの腕のようだ」 「オルクス=マナ……」
十二章 予選 三十六章 封鎖 六十章 修行
「およそ四百チームねぇ〜」 「……オマエ……一体どんな姿して――」 「修行といったら実力行使でしょ?」
十三章 本選 三十七章 協同 六十一章 冥王
「うん、暖かいな〜っと思って」 「もう少し頭も使って欲しいところだ」 「彼奴、まさか――!」
十四章 決勝 三十八章 聖界 六十二章 蒼竜
「なかなか歯ごたえのあるドラゴンだね」 「クーって、精霊も見えるんだ?」 「なるほど……考えたな」
十五章 賞金 三十九章 変化 六十三章 覚醒
「クーって宝石に随分詳しいよね」 「すっかり色が変わったよね」 「随分深いところまで落ちて来たね」
十六章 構築 四十章 祭典 六十四章 虚無
「ん、いいよ。ただ……起きてる間だけでいいなら」 「まさか、出るつもりなのか?」 「あらぁ……随分と素敵な人たちがいるわねぇ〜」
十七章 道筋 四十一章 美人 六十五章 破滅
「少しは頭のいいのが揃っているようだな」 「嫌なことを思い出すから、駄目なんだ」 「今は? 一体どういうこと?」
十八章 怱怱 四十二章 運気 六十六章 暗闇
「全力で攻撃したが破壊できなかったということだろう」 「そうか? いつ引いても同じだろう?」 「始めまして、《世界の中心》」
十九章 会合 四十三章 知力 六十七章 封解
「このことはナイショにしていてくださいね?」 「僕考えるの嫌いなんだよね」 「構わない。餞別だ」
二十章 神殿 四十四章 体力 六十八章 帰還
「――なんというか…………あまり似合ってないな」 「……周囲の空気が重く見える」 「冥界の扉、もう開いてるもん」
二十一章 大地 四十五章 闘技 六十九章 真魔
「そうですね。水の中です」 「大丈夫。きっと動きの鈍いのもいるさ」 「ルビカンテ、今までご苦労だったな」
二十二章 悪夢 四十六章 結果 七十章 記憶
「僕、怪談とか怖い話とかダメなんです――!!」 「う〜ん……ノリ?」 「私たちは何も出来なかった」
二十三章 兆候 四十七章 魔眼 終章
「でも真王は封印されているはずです!!」 「……紅くないけど、魔眼の一種なのかな?」 「そうねぇ……やはり、仲間だからかしら」

 










 それは遙か昔の物語……
 悠久の時を生きる六創神ですら長いと感じるほどの昔
 深きヤミが生誕した
 それは望まれぬモノ……

 

序章 八章 箱庭 十五章 決断
「永遠に続くものなどないとわかっているのに――」
一章 懐古 九章 監視 十六章 誘致
「なんという中途半端な……」
二章 六創 十章 腐敗 十七章 犠牲
三章 兄妹 十一章 再生 十八章 別離
四章 創造 十二章 具現 十九章 前世
五章 見物 十三章 深淵 二十章 遭逢
六章 滅亡 十四章 無情 終章
七章 堕落

 










 冥王アスモデウスは半ば強引な方法でその地位に就くことになる
 これはアスモデウスがまだごく普通の魔皇族であった頃から、
 冥界の魔王になるまでの軌跡である

 

序章 八章 緑竜の出世 十五章 冥王の願望
監視世界アービトレイア――
一章 隣人の趣味 九章 永久の別離 十六章 冥王の懇願
「グリンと一緒にしないでよ」
二章 街外の危険 十章 冥界の閉門 十七章 炯眼の冥王
「外は、危険だね」
三章 冥界の定義 十一章 魔狩の蒼竜 十八章 開眼と散華
「なんか、凄い派手だね」
四章 不純な動機 十二章 冥王の憂鬱 十九章 冥王の信託
「ちょっ……何コレ――!!!!」
五章 魔族と魔物 十三章 迂闊な蒼竜 二十章 蒼竜の継嗣
六章 魔皇の自覚 十四章 慧眼の冥王 終章
七章 魔獣と隷属

 










 本編では語られなかったお話
 ある人の意外な一面があるかもしれない

 

クラウスの有給休暇 クリストの常識力 カインはブラコン
「……悪い。お前を傷つけるつもりはなかったんだ」 「……沈みませんよね?」 「あれ? クラウスさん。何か用ですか」